防災グッズを揃えたいけれど、予算が限られている。そんな方にぜひ知ってほしいのが、100円ショップで手に入る防災グッズの充実ぶりです。ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100均ショップには、実際の災害時に役立つアイテムが数多く並んでいます。
この記事では、100均で購入できる防災グッズを用途別に紹介し、選ぶ際の注意点や「100均で買うべきもの」と「しっかりしたものを選ぶべきもの」の線引きについても解説します。

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照明・電源系の100均防災グッズ
停電時の照明は、防災準備の中でも優先度の高いカテゴリです。100均にも使える商品が揃っています。
LEDランタン・LEDライト
ダイソーやセリアでは、LEDランタンが110円〜330円で購入可能です。単3電池や単4電池で動くタイプが主流で、停電時に部屋全体をぼんやりと照らすのに十分な明るさがあります。キャンドルと違って火を使わないため、余震が続く状況でも安全に使用できます。
ペンライト型のLEDライトは、ポケットに入るサイズで持ち歩きにも便利です。防災ポーチに1つ入れておくだけで、暗闇での移動が格段に楽になります。寝室の枕元にも1つ置いておくと、夜間の地震時に安心です。
乾電池
100均の乾電池はコストパフォーマンスが非常に優れています。単3電池は5本入り110円程度で販売されており、備蓄用としてまとめ買いしやすい価格帯です。ただし、使用推奨期限があるため、定期的に新しいものと入れ替える必要があります。
衛生用品の100均防災グッズ
衛生用品は消耗品が多いため、100均で揃えるのに最も適したカテゴリのひとつです。
簡易トイレ・携帯トイレ
ダイソーやセリアでは携帯トイレが1〜2回分で110円で販売されています。男性用・女性用・男女兼用と種類があるため、家族構成に合わせて選べます。大量に必要な場合はコスパを考えてまとめ買いセットと比較するとよいでしょう。
ウェットティッシュ・除菌シート
断水時の手指の清潔を保つために欠かせないアイテムです。アルコール配合タイプとノンアルコールタイプの両方が100均で手に入ります。大判サイズは体拭きとしても活用でき、避難生活での清潔維持に役立ちます。枚数が多い大容量パックもあるため、備蓄用にまとめて購入しておくのがおすすめです。
歯磨きシート・液体歯磨き
水が使えない状況での口腔ケアに活躍するのが、歯磨きシートや液体歯磨きです。口の中を清潔に保つことは体全体の健康維持にもつながるため、見落とさずに備えておきたいアイテムです。
マスク・ばんそうこう・消毒液
不織布マスク、各種サイズのばんそうこう、消毒液も100均で十分な品質のものが手に入ります。これらは救急セットとしてまとめてジッパー付きの袋に入れておくと管理しやすくなります。

生活用品の100均防災グッズ
レインコート・ポンチョ
雨天時の避難に備えて、レインコートやポンチョを用意しておきましょう。100均のレインコートは使い捨て感覚で使える手軽さが魅力です。透明タイプと色付きタイプがあり、ポンチョタイプならリュックを背負ったまま着用可能です。薄手で軽いため、防災リュックのスペースをほとんど取りません。
軍手
災害時にはがれきの撤去や避難路の確保など、手を使う作業が多く発生します。軍手も100均で購入できます。滑り止め付きのタイプを選ぶと、物をつかむ際のグリップ力が上がります。ただし、ガラス片などの鋭利なものに対する防護力は限定的なので、耐切創タイプが必要な場合は専門メーカー品を選びましょう。
ロープ・ガムテープ
ロープは荷物の固定、物干しの代わり、応急的な修繕、さらには避難時の目印としても使えます。布ガムテープは段ボールの補強、窓ガラスの飛散防止、伝言メモの貼り付けなど、災害時には驚くほど多くの場面で活躍する万能アイテムです。
ゴミ袋・ビニール袋
大きめのゴミ袋(45リットル以上)は、雨除け、簡易的な敷物、汚れ物の分別、防寒対策(体に巻くと保温効果あり)など、工夫次第でさまざまな使い方ができます。ジッパー付き袋は貴重品や書類の防水保管に最適です。
ラップ・アルミホイル
食品用ラップは、食器に敷いて使えば洗い物を減らせるほか、怪我の応急処置(傷口の保護)にも活用できます。包帯の代わりに巻いて使うこともでき、汎用性が非常に高いアイテムです。アルミホイルは簡易的な食器や調理道具の代わりになり、保温効果も期待できます。どちらも100均で十分な品質のものが手に入ります。
保護・安全グッズの100均防災グッズ
ホイッスル
がれきの下に閉じ込められた際、声を出し続けるのは体力の消耗が激しいですが、ホイッスルなら少ない力で遠くまで音を届けられます。100均のホイッスルでも十分な音量が出るため、家族全員分を揃えておくのがおすすめです。キーホルダーに付けて常に持ち歩くのが理想的な使い方です。
底の厚いスリッパ
地震でガラスが散乱した室内を移動する際に、底の厚いスリッパがあると足を守れます。100均にはルームシューズタイプの厚底スリッパもあり、防災リュックや寝室の枕元に1足置いておくと安心です。特に夜間の地震では裸足で歩くのが最も危険なため、すぐ履ける場所に常備しておきましょう。
アルミブランケット(エマージェンシーシート)
体温の約80%を反射して保温するアルミブランケットは、100均でも購入できる防災の必需品です。折りたたむとスマートフォンサイズになるため、防災ポーチに入れて持ち歩くこともできます。冬場の停電時はもちろん、夏場でも体育館などの避難所は夜間冷え込むことがあるため、季節を問わず備えておきたいアイテムです。
100均で揃えた防災グッズは、ジッパー付き収納ケースやポーチにまとめて管理すると便利です。「照明セット」「衛生セット」「保護セット」などカテゴリ分けしておくと、必要な時にすぐ取り出せます。

100均で買わないほうがいいもの
100均の防災グッズは優秀なものが多いですが、すべてのアイテムを100均で揃えるのはおすすめしません。以下のアイテムは品質や安全性を重視して、専門メーカー品を選んだほうが安心です。
モバイルバッテリー
安価なモバイルバッテリーは品質管理が不十分な場合があり、発熱や発火のリスクがゼロではありません。スマートフォンの充電は安否確認や救助要請に直結する重要な機能なので、PSEマークが付いた信頼できるメーカー品を選びましょう。
ヘルメット
頭部を守るヘルメットは、国家検定に合格した製品を選ぶのが望ましいです。100均の簡易ヘルメットでは、がれきの落下から十分に頭を守れない可能性があります。
懐中電灯(メイン使用の場合)
サブのライトや枕元用としては100均のLEDライトで十分に問題ありませんが、メインの懐中電灯は明るさ(ルーメン値)と防水性能を考慮して、専門メーカー品を検討しましょう。災害時は雨天や粉塵の中で使う場面も想定されます。
100均の防災グッズは耐久性にバラつきがあります。購入後は実際に開封して動作確認を行い、定期的(半年に1回程度)に状態をチェックしましょう。電池の液漏れやアルミブランケットの劣化にも注意が必要です。
よくある質問(Q&A)
Q. 100均だけで防災リュックの中身は揃えられる?
照明や衛生用品、保護グッズ、生活用品のカテゴリについては、100均だけでかなりの部分をカバーできます。ただし、食料、水、モバイルバッテリー、ヘルメットは100均以外で用意する必要があります。100均で揃えた基本アイテムに、専門メーカーの主要アイテムを加えるのが最もコスパの良い方法です。
Q. ダイソーとセリアで品揃えに違いはある?
ダイソーは品揃えの幅が広く、300円〜500円の高機能商品(LEDランタンなど)も充実しています。セリアはデザイン性の高い商品が多く、防災ポーチやウォータータンクなどおしゃれに備えたい方に向いています。両方の店舗を回って実物を手に取って比較すると、自分のニーズに合ったアイテムが見つかりやすくなります。
Q. 100均で揃えた場合の総額はいくらくらい?
1人分の基本的な防災グッズ(照明、衛生用品、保護グッズ、生活用品)を100均で揃えた場合、2,000円〜3,000円程度に収まります。これに水・食料・モバイルバッテリーを追加しても、合計5,000円〜8,000円程度で1人分の基本的な防災準備が完成します。家族4人分でも2万〜3万円程度に収まるため、市販のセット商品を買うよりも大幅にコストを抑えられます。

100円ショップの防災グッズは、手軽に備えを始めるための強い味方です。「高いものを買わないと意味がない」ということは決してなく、110円のアイテムでもあるとないとでは災害時の安心感が格段に変わります。小さな投資が、いざという時に自分と家族の命を守る力になります。まずは次の買い物のついでに、防災コーナーをのぞいてみてください。

