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防災グッズの見直し時期と頻度!チェックすべきポイント

防災グッズ

「防災グッズセットを買えば、それだけで安心」と思っていませんか。市販のセットは確かに手軽ですが、中身をきちんと確認せずに購入すると、いざという時に肝心なものが足りないという事態に陥りかねません。

元消防士の立場から言わせると、セットだけで十分な備えになっているケースはほぼありません。特に水と食料の量が圧倒的に足りないセットが目立ちます。「30点入り」「50点入り」と書かれていても、数が多ければ良いというわけではないのです。

とはいえ、全部を自分で揃えるのは手間がかかるものです。そこで今回は、市販セットの選び方と、セットに追加すべきアイテムについて、実際の災害現場での経験を踏まえて詳しく解説します。

防災グッズセットを選ぶ5つのチェックポイント

1. 何人分・何日分か明記されているか

「防災セット」とだけ表記されていて、対象人数と日数が不明なものは避けましょう。1人用3日分なのか、2人用1日分なのかで必要な量はまったく異なります。「1人用・3日分」と明確に記載されたセットを選ぶのが基本です。家族分をまとめて1セットで賄おうとすると、量がまったく足りないケースが多いため、人数分のセットを購入するか、1人用セットをベースに追加購入する方法が確実です。

2. リュックの容量と品質

セットに付属するリュックの品質は重要なチェックポイントです。安っぽい作りのものだと、重い荷物を入れた際に肩への負担が大きくなります。背負い心地のレビューも確認しましょう。防水加工の有無も大切なポイントです。避難時に雨が降っている状況は十分に想定されます。チェストストラップやウエストベルトが付いているリュックであれば、走る際にも安定感があるため、より実用的です。

3. 水と食料の量

ほとんどのセットは水と食料が不足しています。セットの中身を確認して、水は1人1日3リットル×3日分、食料は1日3食×3日分を満たしているかチェックしてください。足りなければ別途追加が必要です。実際に多くのセットでは水が500ml×2〜3本程度しか入っておらず、1日分にも満たないケースが大半です。水と食料はセットに依存せず、自分で十分な量を確保する前提で考えておくのが無難でしょう。

4. 簡易トイレの有無と数

簡易トイレが入っていないセットは論外ですし、入っていても数が足りないことが大半です。1人1日5回×3日分=15回分が最低ラインですので、不足分は必ず買い足しましょう。過去の災害では、トイレが使えないストレスから水分摂取を控え、脱水症状や血栓症を引き起こした事例が多数報告されています。簡易トイレは命を守るアイテムと認識してください。

5. 使い捨てアイテムの品質

安いセットではライトが暗すぎたり、アルミブランケットがすぐ破れたりすることがあります。価格が安すぎるセットは品質を疑ったほうが賢明です。相場として、1人用で1万〜2万円くらいが妥当な価格帯でしょう。3,000円程度の格安セットは「ないよりマシ」レベルのものが多く、非常時に頼りにならない可能性があります。

ナビ助
ナビ助
セットを買う前に、まず中身のリストをしっかり確認してみて。「30点入り!」って書いてあっても、肝心の水やトイレが少なかったりすることがあるんだ。数じゃなくて内容で選ぶのが大事だよ。

価格帯別の防災セットの傾向

5,000円以下のセット

必要最低限のアイテムは含まれていますが、水・食料は別途購入が前提です。品質もそれなりのため、「とりあえず何もないよりはマシ」というレベルと考えましょう。ここからスタートして、足りないものを買い足していく使い方が現実的です。この価格帯では、ライトやレインコートなどの小物が中心で、食料や水はほぼ含まれていないケースが多くなっています。

1万〜2万円のセット

もっともバランスが良い価格帯です。水・食料・ライト・簡易トイレなど主要アイテムが揃っていて、品質もそこそこ確保されています。ここに自分の必要なもの(薬・メガネ・生理用品など)を追加すれば、かなりしっかりした備えになるでしょう。内閣府が推奨する備蓄品リストと照らし合わせて、不足分だけ追加するのが効率的な方法です。

3万円以上のセット

ポータブル電源やソーラーチャージャーまで含まれている高機能セットです。品質は高い一方で、全員にこの価格帯が必要かというとそうでもありません。防災に予算をしっかりかけられる方向けの選択肢です。ただし高額だからといって完璧というわけではなく、やはり個人の薬や身分証のコピーなどは自分で追加する必要があります。

セットに必ず追加すべきアイテム

どんなセットを購入しても、以下のアイテムは自分で追加する必要があります。

常備薬・処方薬:個人の体調に合わせた薬は自分にしか用意できません。最低1週間分を確保しましょう。モバイルバッテリー:セットに含まれていることは稀です。10,000mAh以上のものを追加してください。現金:千円札と小銭を1〜2万円分。停電でATMやカード決済が使えなくなった際の命綱です。身分証のコピー:保険証、免許証のコピーを入れておきましょう。罹災証明書の申請にも必要になります。メガネ・コンタクト:視力が悪い方は予備を必ず用意してください。

総務省消防庁のサイトにも備蓄品のリストが掲載されていますので、参考になります。

防災セットの保管場所と管理

玄関付近がベスト

避難時にすぐ持ち出せるよう、玄関付近に保管するのが基本です。押入れの奥にしまい込むと、いざという時に取り出せなくなります。靴箱の横や、玄関クローゼットの手前に置いておきましょう。家具が倒れてアクセスできなくなるリスクも考慮し、重い家具の近くは避けてください。

半年に1回は中身を確認

非常食の賞味期限、水の消費期限、電池の残量を半年に1回チェックしましょう。3月と9月(防災の日あたり)にチェックするのがおすすめです。期限が近い食品は普段の食事で消費して新しいものと入れ替えるローリングストック方式が合理的です。スマホのリマインダー機能を使って、チェック日を忘れない仕組みを作っておくと、放置を防げます。

ナビ助
ナビ助
セットを買っただけで安心しちゃう気持ちはわかるけど、それはあくまで「スタート地点」なんだ。中身をチェックして、自分に合ったものを足していくことで、本当に頼れる備えになるよ。

まとめ:セットは「スタート地点」と考えよう

防災グッズセットは備えの第一歩としては非常に優れた選択肢です。しかし「セットを買ったから安心」ではなく、中身を確認して足りないものを追加し、定期的に見直すところまで行って初めて「備えている」と言えます。まずは1万円前後のセットを1つ購入して、そこから自分仕様にカスタマイズしていきましょう。大切なのは、完璧なセットを探すことではなく、今日この瞬間から準備を始めることです。

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