家族がいるからこそ、防災の備えは万全にしておきたいもの。しかし「4人分をどう揃えればいいかわからない」「量が多すぎて収納できない」「家族向けのセットってどれを選べばいいの?」という悩みは尽きません。
家族4人(大人2人・子供2人)の場合、3日分の水だけで36リットル、つまり2リットルペットボトル18本が必要です。これに食料や衛生用品を加えると、かなりの量になります。闇雲に買い込んでもスペースが足りなくなるだけなので、計画的に準備することが大切です。
この記事では、家族4人分に必要な防災グッズの具体的な量と内容、ファミリー向け防災セットの選び方、そして家族全員で効率よく備える方法を解説します。
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家族4人分の防災グッズ、具体的にどれくらい必要?
水:3日分で36リットル
1人1日3リットル×4人×3日=36リットル。これが最低ラインです。2リットルペットボトルで18本、500mlなら72本です。内閣府は大規模災害を想定して7日分の備蓄を推奨していますが、7日分だと84リットル(2リットル42本)になるため、まずは3日分を確実に確保し、その後段階的に増やしていくのが現実的です。
飲料水とは別に、生活用水(洗い物やトイレ用)も必要です。浴槽に水を溜めておく習慣をつけると、災害時の生活用水として使えます。ただし小さなお子さんがいる家庭では、溺水事故防止のためにバスルームの施錠を忘れないでください。
食料:3日分で36食
1人1日3食×4人×3日分=36食。これが最低限必要な食数です。ただし、大人と子供では1食の量が異なるため、カロリーベースで考えるとより正確です。大人1人1日あたり約2,000kcal、子供は年齢にもよりますが約1,500kcal程度を目安にしましょう。
非常食の選び方のポイントは「家族全員が食べられるもの」を選ぶことです。大人は食べられてもお子さんが苦手な味のものは、災害時のストレスが加わると余計に食べてくれません。アルファ米、缶詰パン、レトルトカレー、フリーズドライのスープなど、普段から食べ慣れているものを中心に選びましょう。
トイレ:3日分で60回分
意外と見落としがちなのがトイレの備えです。大人1人1日あたり5~7回、子供は6~8回のトイレ使用を想定すると、家族4人で1日約25回、3日分で約75回分の携帯トイレが必要です。断水時には水洗トイレが使えなくなるため、携帯トイレ(簡易トイレ)は必須の備えです。
携帯トイレは1回分ごとの個包装タイプが使いやすいです。凝固剤が入っており、排泄物を固めて臭いを抑えてくれます。自宅の便座に装着して使えるタイプが多く、普段のトイレに近い感覚で使用できるため、お子さんでも抵抗なく使えます。

ファミリー向け防災セットの選び方
市販セットのメリットとデメリット
家族向けの防災セットは多くのメーカーから販売されており、価格帯は15,000円~50,000円程度です。基本アイテムが一式揃っているため、何を買えばいいか迷う時間を大幅に短縮できるのがメリットです。リュックも付属していることが多く、開封してそのまま玄関に置けます。
デメリットは、セット内容が画一的で家族構成に合わないことがある点です。子供の年齢、アレルギーの有無、持病の薬など、家族ごとの事情に完全に対応した市販セットはありません。市販セットをベースに、足りないものを自分で追加するのが賢い方法です。
チェックすべき比較ポイント
・リュックの数:4人家族なら2個以上に分散されているか(1つの重いバッグに集約はNG)
・非常食の内容:子供が食べられるものが含まれているか
・水の量:3日分に足りているか(足りない場合が多いので別途購入)
・携帯トイレの数:最低でも30回分以上か
・ライト:LEDライトが人数分あるか
・保存期限:非常食と水の保存期限は何年か(5年以上が望ましい)
・リュックの品質:防水性・反射材・背負いやすさ
「大人用2セット+子供用2セット」がベスト
4人用の巨大セットを1つ買うより、大人用セット×2+子供用セット×2の組み合わせのほうが実用的です。それぞれが自分のリュックを持てるため、万が一はぐれた場合でも個人の備えが確保されます。子供が小さくてリュックが持てない場合は、大人2人で分散して背負いましょう。
家族の役割分担で効率アップ
誰が何を持つか決めておく
避難時に「あれはどこ?」「誰が持つの?」と混乱しないために、事前に役割分担を決めておきましょう。
パパ(またはメインの大人)→重い荷物担当:水、工具、テント、カセットコンロなど重量のある備蓄品を持ちます。ママ(またはもう1人の大人)→生活用品担当:衛生用品、薬、食料、着替えなどを持ちます。お子さんが小学生以上なら、自分の分の水とお菓子、ライトなど軽いものを持たせましょう。
家族防災会議を年に2回開く
防災の日(9月1日)と春の防災週間(3月頃)に合わせて、家族で防災会議を開くのがおすすめです。議題は以下の3つ。
1. 防災グッズの中身チェック(期限切れ食品の入れ替え、子供のサイズアウト衣類の交換)
2. 避難場所・集合場所・連絡手段の確認
3. 災害用伝言ダイヤル171の使い方を家族全員で実際に練習する
堅苦しくならないよう、防災グッズの試食会(期限切れ間近の非常食を食べてみる)を兼ねると、子供も楽しみながら参加できます。

家族4人分の備蓄収納テクニック
分散収納が基本
家族4人分の備蓄を1か所にまとめると、その場所が被災した場合にすべてを失うリスクがあります。玄関、寝室、リビング、車のトランクなど複数の場所に分散して収納しましょう。特に水は重いため、1か所にまとめると持ち運びが大変です。各部屋に数本ずつ分散させておくほうが合理的です。
水のストックはクローゼットの下段に
2リットルペットボトルのケース(6本入り)は約12kg。3日分で3ケースが必要です。クローゼットの下段やシューズインクローゼットの床に積み上げておけば、生活動線を邪魔しません。サントリー天然水(www.suntory.co.jp・サイト終了)などの保存期間が長い商品を選ぶと、入れ替えの手間が減ります。
キッチンのローリングストックで食料備蓄
キッチンのパントリーや棚に、レトルト食品・缶詰・カップ麺・パスタなどを常に1~2週間分多めにストックしておきましょう。「特別な非常食」ではなく「いつもの食品を多めに」がローリングストックの基本です。使ったら買い足すサイクルを続ければ、自然と備蓄量が維持されます。
ファミリー防災でよくある失敗と対策
失敗1:防災セットを買って安心してしまう
市販の防災セットを買った時点で満足し、中身を一度も確認しないまま数年が過ぎるケースは非常に多いです。開封して中身を確認し、足りないものを追加し、年に1~2回は入れ替えを行いましょう。特に非常食の賞味期限と子供の衣類サイズは要チェックです。
失敗2:全部を1つのバッグにまとめる
4人分を大きなリュック1つにまとめると、20kg以上になることも。持てない防災バッグは「ただの重い荷物」です。大人1人5~8kg程度に分散して、それぞれが持ち出せるようにパッキングしましょう。
失敗3:子供の成長に合わせて更新しない
子供は半年で服のサイズが変わることもあります。おむつが必要だった子がいつの間にかトイレを覚えていたり、離乳食期が終わっていたりと、防災グッズの内容も子供の成長に合わせてアップデートが必要です。
・防災セット購入後、必ず開封して中身を確認したか
・家族全員分のリュックに分散してパッキングしたか
・子供の衣類サイズは現在のものか
・非常食の賞味期限を最後にチェックしたのはいつか
・家族全員が避難場所を知っているか
・災害用伝言ダイヤルの使い方を練習したか

家族4人分の防災グッズ完全リスト
【水・食料】
・水 36リットル(2Lペットボトル18本)=3日分
・非常食 36食分(アルファ米・缶詰パン・レトルト等)
・カセットコンロ+ガスボンベ3本
・使い捨て食器・割り箸
【トイレ・衛生】
・携帯トイレ 75回分
・トイレットペーパー 2ロール
・ウェットティッシュ 3パック
・マスク 人数×5日分
・歯ブラシ 人数分
・ゴミ袋(45L)10枚
【照明・通信】
・LEDランタン 2個
・LEDライト 人数分
・手回し充電ラジオ 1台
・モバイルバッテリー 2個
【防寒・就寝】
・アルミブランケット 人数分
・使い捨てカイロ 10個
・レインコート 人数分
【その他】
・軍手 人数分
・ホイッスル 人数分
・現金(小銭含む2万円分)
・身分証明書コピー
・常備薬・お薬手帳コピー
・救急セット

