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高齢者の防災グッズで忘れてはいけないもの|持病・体力・介護の備え

防災グッズ

災害が起きた時、高齢者は避難行動や避難所生活で大きな困難に直面しやすい。足腰が弱っていて素早く動けない、持病の薬が手元にない、避難所の固い床で体が痛む──こうした問題は事前の備えで大きく軽減できる。

内閣府の発表によれば、東日本大震災の死者のうち約6割が60歳以上の高齢者だった。この数字は、高齢者の防災対策がいかに重要かを物語っている。

この記事では、高齢者本人はもちろん、離れて暮らす家族や介護に関わる方にも参考になるよう、高齢者向けの防災グッズを体力・持病・介護の3つの視点から整理した。

ナビ助
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高齢者の防災って、一般的なリストだけだと足りない部分が多いんだよね。持病のこととか体力のこととか、いっしょに確認していこう!

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高齢者の防災で特に気をつけるべきポイント

高齢者の防災対策で重要なのは、「重い荷物を持てない」「素早く動けない」「持病がある」という前提でグッズを選ぶことだ。若い世代と同じ基準で選んでしまうと、いざという時に使えない・持ち出せないという事態になりかねない。

また、避難のタイミングも重要で、気象庁の警戒レベル3「高齢者等避難」が発令された段階で避難を開始するのが基本になる。レベル4の「避難指示」を待っていると、移動に時間がかかる高齢者は間に合わない場合がある。

持病・薬に関する備え

持病のある高齢者にとって、薬の備蓄は命に直結する最重要事項だ。災害時にかかりつけ医を受診できなくなるケースは珍しくない。

ポイント
  • 常備薬(1〜2週間分):高血圧、糖尿病、心臓病などの処方薬は、主治医に相談して多めに処方してもらう
  • お薬手帳のコピー:原本とは別にコピーを防災バッグに入れておく。スマホの「お薬手帳アプリ」にもデータを入れておくとなお安心
  • 健康保険証・介護保険証のコピー:避難先での受診に必要
  • かかりつけ医の連絡先メモ:病院名・電話番号・主治医名を記載しておく
  • 血糖測定器・インスリン注射セット:糖尿病の方は忘れずに
  • 持病や服用薬の情報カード:本人が意識を失った場合でも、救急隊に情報を伝えられるように首から下げるタイプが便利
ナビ助
ナビ助
お薬手帳のコピーは、防災バッグに入れておくだけでいざという時にすごく助かるよ。スマホのアプリにも登録しておくと二重で安心だよね!

体力に配慮したグッズ選び

高齢者の防災リュックは、総重量を5kg以内に抑えるのが目安だ。持ち出し用と備蓄用を分け、持ち出し用は本当に必要な最低限のものだけにする。

ポイント
  • 軽量の防災リュック:リュック本体が軽い(500g以下)ものを選ぶ。幅広のショルダーベルトで肩への負担を軽減できるタイプが向いている
  • 杖・歩行補助具:普段は使わない方も、がれきの中を歩く際にあると安定する。折りたたみ式なら収納しやすい
  • 厚底スリッパ・安全靴:ガラスの破片や釘を踏まないように。裸足で逃げるのは危険
  • 座れるリュック(椅子付き):避難途中で休憩が必要な場合に。リュックの底にフレームが内蔵された製品もある
  • 補聴器の予備電池:災害時は電池の入手が困難になるため、予備を多めに備蓄する
  • 老眼鏡の予備:情報収集や薬の服用に目が見えることは不可欠

介護が必要な方の備え

要介護状態の高齢者がいる家庭では、介護用品の備蓄も欠かせない。

  • 大人用おむつ・パッド:1週間分以上。サイズと吸収量を確認して、普段使っているものを備蓄する
  • 口腔ケア用品:入れ歯洗浄シート、歯みがきシート、マウスウォッシュなど。口腔ケアを怠ると誤嚥性肺炎のリスクが高まる
  • とろみ調整食品:嚥下障害がある方は、水分にとろみをつける必要がある。スティックタイプが持ち運びに便利
  • 褥瘡予防マット:避難所の固い床での長時間生活は褥瘡(床ずれ)のリスクがある。エアマットがあると負担を軽減できる
  • 介護食・やわらか食:噛む力や飲み込む力が弱い方向けの非常食。レトルトタイプで長期保存可能なものもある
注意

要介護の高齢者がいる場合は、避難所ではなく福祉避難所の利用が適している場合があります。お住まいの自治体に事前に相談し、福祉避難所の場所や利用条件を確認しておきましょう。

避難所生活を快適にするアイテム

高齢者にとって避難所の環境は厳しい。固い床、寒さ、騒音、プライバシーの欠如は、体力の低下や持病の悪化につながりやすい。

  • エアマット・簡易マットレス:床の固さと冷えから体を守る。空気を入れるだけで使えるタイプが軽量で便利
  • 膝掛け・ブランケット:体温調節に。アルミシートは軽くて保温性が高い
  • 携帯用クッション:長時間座る際の腰への負担を軽減する
  • 耳栓・アイマスク:避難所での睡眠の質を確保するために
  • ラジオ:テレビが見られない状況での情報収集手段。大きな音量で聞けるスピーカー付きのものが高齢者には使いやすい
ナビ助
ナビ助
避難所の床って本当に固いから、エアマットがあるだけで全然違うよ。体への負担を減らすアイテムは優先的に入れておこうね!

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離れて暮らす家族ができること

高齢の親と離れて暮らしている場合、防災グッズの準備を親任せにしていないだろうか。帰省のタイミングで一緒に確認・補充するのが理想的だ。

  • 防災リュックの中身を定期的にチェックする(薬の期限、食品の賞味期限など)
  • 避難経路を一緒に歩いて確認する
  • 緊急時の連絡手段を決めておく(災害用伝言ダイヤル171の使い方を練習)
  • 近所の方に見守りをお願いしておく
  • 自治体の「避難行動要支援者名簿」に登録する。登録しておくと、災害時に自治体や消防・地域の支援者から安否確認や避難支援を受けられる

よくある質問

Q. 高齢者の防災リュックの重さはどのくらいが適切?

一般的には5kg以内が目安。体力に自信がない方は3kg以内に抑えるのが望ましい。リュック自体の重さも含めて考えるので、軽量なリュックを選ぶことが重要になる。

Q. 認知症の高齢者に必要な追加の備えは?

名前・住所・連絡先・持病情報を記載した情報カードを首から下げるか、衣類に縫い付けておく。また、普段から使い慣れた物(お気に入りのタオルや写真など)を入れておくと、見知らぬ環境でも安心材料になる。GPS付きの見守り端末も検討したい。

Q. 福祉避難所はどうやって利用する?

福祉避難所は、一般の避難所での生活が困難な高齢者や障がいのある方が利用できる二次的な避難所だ。原則として、まず一般の避難所に行き、そこから福祉避難所への移送を自治体が判断する仕組みになっている。事前にお住まいの自治体に相談しておくと、スムーズに利用できる可能性が高まる。

Q. ペースメーカーを使用している場合の注意点は?

ペースメーカー手帳のコピーを防災バッグに入れておく。また、IH調理器具やポータブル電源の一部はペースメーカーに影響を与える可能性があるため、使用する機器の安全性を事前に確認しておくことが大切だ。

高齢者が避難所で気をつけるべき健康リスク

避難所生活では、高齢者特有の健康リスクが高まる。事前に知っておくことで、対策グッズの準備にもつながる。

エコノミークラス症候群:避難所で長時間同じ姿勢を続けると、下肢の血流が悪くなり血栓ができるリスクがある。弾性ストッキングを1足備蓄しておくと予防に役立つ。こまめに足首を動かしたり、水分を十分に摂ることも大切だ。

誤嚥性肺炎口腔ケアが不十分だと、口内の細菌が気管に入り肺炎を起こす。歯みがきシートやマウスウォッシュは、入れ歯を使用している方には特に重要なアイテムだ。東日本大震災では、避難所で誤嚥性肺炎によって亡くなった高齢者が多く報告されている。

脱水症状:高齢者は喉の渇きを感じにくい傾向がある。トイレの回数を減らしたくて水分を控える方も多いが、これは非常に危険だ。脱水は血栓の原因にもなり、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高める。経口補水液のパウダーを備蓄しておくと、効率よく水分と電解質を補給できる。

低体温症:冬場の避難所は底冷えがする。体温調節機能が低下している高齢者は、アルミブランケットや使い捨てカイロで積極的に保温する必要がある。

防災グッズのプレゼントという選択肢

離れて暮らす高齢の親に防災グッズを準備してもらうのは、なかなか難しい場合もある。「自分は大丈夫」「そんなもの必要ない」と言われてしまうケースも多い。

そんな時は、誕生日や敬老の日のプレゼントとして防災セットを贈るのが効果的だ。最近はシニア向けにデザインされた防災リュック(軽量・大きな文字のラベル付き)も販売されている。

プレゼントとして贈る際には、中身を一緒に確認しながら使い方を説明するのがベストだ。特に簡易トイレやアルミブランケットは、使い方を知らないと災害時に活用できない。帰省時にリュックの中身を広げて、ひとつずつ確認する時間を取ろう。

また、リュックの外側に名前・住所・緊急連絡先・持病・服用薬の情報を書いたカードを入れたクリアポケットを付けておくと、本人が混乱した場合にも周囲の方が対応しやすくなる。

Q. 高齢者は何日分の備蓄が必要?

一般的には7日分が目安だが、高齢者の場合は薬の関係で2週間分の備蓄が望ましい。特に人工透析や在宅酸素療法を受けている方は、かかりつけ医と災害時の対応を事前に相談しておくことが不可欠だ。自治体の災害時要支援者登録制度に登録しておけば、優先的な支援を受けられる可能性が高まる。一人暮らしの高齢者は特に、この登録をしておくことを強くおすすめする。

まとめ

高齢者の防災グッズは、持病・体力・介護の3つの視点から選ぶことが大切だ。特に常備薬とお薬手帳のコピーは最優先で準備すべきアイテムになる。リュックは軽量にまとめ、避難所での快適性を高めるエアマットや保温グッズも忘れずに。

離れて暮らす家族は、帰省のたびに防災グッズの確認と補充を習慣にしよう。

内閣府の防災情報ページや、厚生労働省のサイトでは、高齢者向けの防災・福祉避難所に関する情報が公開されている。消防庁のサイトとあわせて、定期的に最新情報をチェックしておきたい。

ナビ助
ナビ助
高齢者の備えは「軽く・少なく・でも大事なものは確実に」がキーワードだよ。家族みんなで定期的に見直す習慣をつけようね!

🛡 備えあれば憂いなし

最後までお読みいただきありがとうございます。大切な家族を守るために、今日から備えを始めませんか。

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