非常食を備蓄したいけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない。そんな方に向けて、カテゴリ別に選び方のポイントとおすすめの非常食をまとめました。
アルファ米、パン、缶詰、レトルト、お菓子と、それぞれの特徴を比較しながら「自分の家族に合った非常食」が見つかるように構成しています。

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非常食を選ぶ前に知っておきたい基本
何日分備蓄すればいい?
最低3日分、できれば7日分が推奨されています。1人1日3食として、3日分なら9食、7日分なら21食が必要です。家族の人数分を掛け算して用意しましょう。
選ぶ基準は4つ
- 保存期間:長いほど管理が楽(3〜7年保存が主流)
- 調理の手軽さ:水やお湯だけで食べられるか、そのまま食べられるか
- 味:災害時でもおいしく食べられることは精神面で重要
- 栄養バランス:主食・おかず・お菓子をバランスよく揃える
飲料水の備蓄も忘れずに。1人1日3リットルが目安です。3日分なら9リットル、7日分なら21リットルが必要になります。
アルファ米:非常食の定番
お湯で15分、水でも60分で食べられるアルファ米は、非常食の定番中の定番です。白飯、五目ごはん、ドライカレーなど種類も豊富で、飽きにくいのが魅力です。
尾西食品のアルファ米シリーズは国産米100%で、保存期間は5年。スプーン付きのスタンドパウチなので、食器がなくてもそのまま食べられます。
雑誌LDKの非常食テストでは、尾西食品の「五目ごはん」が実食テストでベストバイに選ばれ、具材たっぷりで味の満足度も高く評価されています。

パン:軽くて持ち運びやすい
缶入りやアルミパウチのパンは、調理不要でそのまま食べられる手軽さが魅力です。子どもや高齢者にも食べやすく、朝食やおやつにもなります。
尾西食品の「ひだまりパン」はしっとりした食感で保存期間5年。普段食べるパンと遜色ない味わいが口コミでも高く評価されています。ボローニャの缶deボローニャも人気が高く、デニッシュのリッチな味わいが楽しめます。
缶詰:おかずの充実に
缶詰は2〜3年と保存期間が長く、おかずのバリエーションを広げるのに適しています。さば味噌煮、焼き鳥、牛肉大和煮など、タンパク質が摂れるおかず缶を主食と組み合わせると栄養バランスが改善します。
果物の缶詰(みかん、桃など)もおすすめです。甘い味は精神的な安らぎになりますし、水分補給にもなります。
缶詰は重さがあるため、防災リュックよりも自宅備蓄(二次備蓄)に向いています。リュックに入れる場合は1〜2缶に絞りましょう。
レトルト食品:温めなくてもおいしい
ハウスの「温めずにおいしいカレー」シリーズは、常温のままでもサラサラとした食感でおいしく食べられます。雑誌LDKの非常食テストでもA評価を獲得しています。
レトルトのおかゆも高齢者や体調不良時に重宝します。温めなくても食べられるタイプを選ぶのが災害時のポイントです。
お菓子・甘いもの:心の栄養
災害時のストレスは想像以上に大きく、甘いものがあるだけで気持ちが落ち着きます。
- 井村屋「えいようかん」:5年保存、1本171kcal、特定原材料等27品目不使用
- グリコ「ビスコ保存缶」:5年保存、小分け包装で家族で分けやすい
- カンパン:定番中の定番。1粒約10kcalでカロリー計算が簡単

ローリングストック法で賢く管理
非常食を買って棚にしまいっぱなしにすると、気づいた時には全部賞味期限切れになっていた、ということが起きがちです。
ローリングストック法は、備蓄食品を日常的に食べ、食べた分を買い足していく方法です。常に新しい非常食が備蓄されている状態を保てます。
- レトルト食品や缶詰は日常の食事に取り入れやすい
- アルファ米は登山やキャンプでも使える
- 賞味期限が近いものから食べ、買い足す
ローリングストック向きの食品は賞味期限1〜3年程度のもの(レトルト、缶詰、カップ麺など)です。5年以上の長期保存食は別枠で管理しましょう。
家族構成別のおすすめ
子どもがいる家庭
食べ慣れた味のレトルトやお菓子を多めに。好き嫌いがある子でも食べやすいものを事前に試食しておくと安心です。
高齢者がいる家庭
おかゆやスープなど噛む力が弱くても食べやすいものを用意しましょう。流動食の備蓄も検討してください。
アレルギーがある方
特定原材料不使用の非常食も増えています。アレルギー表示をしっかり確認して選びましょう。

非常食の保管場所と保管のコツ
せっかく揃えた非常食も、保管方法を間違えると品質が劣化してしまいます。
避けるべき場所
- 直射日光が当たる場所(窓際、ベランダなど)
- 高温になる場所(車の中、屋根裏など)
- 湿気が多い場所(洗面所の下、地下室など)
- 温度変化が激しい場所
おすすめの保管場所
- クローゼットの中(温度が安定しやすい)
- リビングの棚の一角(目につくので管理しやすい)
- キッチンのパントリー(ローリングストック用)
- 玄関近くの収納(持ち出し用)
非常食は2か所に分けて保管するのがおすすめです。持ち出し用の防災リュックに3日分、自宅備蓄用の棚に4日分、という具合に分散しておけば、リスクを分散できます。

非常食と一緒に揃えておきたいもの
非常食だけでなく、食事に必要な道具も備蓄しておくと便利です。
- 紙皿・紙コップ・割り箸(洗い物ができない状況を想定)
- ラップ(紙皿に敷けば使い回せる。保温にも使える)
- カセットコンロ+ガスボンベ(温かい食事は精神的に大きい)
- 鍋またはシェラカップ(湯沸かし用)
- ポリ袋(湯煎調理ができる。耐熱タイプを選ぶこと)
特にカセットコンロは、温かい食事を作れるという点で非常に重宝します。ガスボンベは1人あたり1日1本を目安に備蓄しましょう。
ポリ袋を使った湯煎調理(パッククッキング)を覚えておくと、洗い物ゼロで温かい食事が作れます。アルファ米をポリ袋に入れてお湯で戻すだけでも立派な食事になります。
予算別の備蓄プラン
「備蓄にいくらかければいいの?」という疑問に、予算別のプランを提案します。
3,000円プラン(最低限の備え)
- アルファ米×3食(約1,000円)
- 保存水500ml×6本(約600円)
- 缶詰×3個(約600円)
- えいようかん1箱(約600円)
- カンパン1缶(約300円)
10,000円プラン(しっかり備え)
- アルファ米×9食(約3,000円)
- 保存水2リットル×4本(約1,600円)
- 缶詰×6個(約1,200円)
- レトルトカレー×3食(約900円)
- 保存パン×3個(約1,200円)
- えいようかん・ビスコなどお菓子(約1,000円)
- カセットコンロ用ガスボンベ3本(約600円)
- 紙皿・割り箸セット(約500円)
30,000円プラン(家族4人・7日分)
上記10,000円プランを家族人数分揃え、さらにカセットコンロ本体(約3,000円)やフリーズドライの味噌汁・スープなどを追加します。

Q&Aコーナー
Q. スーパーで買える保存食だけで足りる?
缶詰、レトルト食品、カップ麺、乾物(乾燥わかめ、切り干し大根など)はスーパーで手軽に買えます。これらをローリングストックとして活用しつつ、5年保存のアルファ米や保存水はネット通販で購入するのが効率的です。
Q. 電気・ガス・水道がすべて止まった時に食べられるものは?
水で戻せるアルファ米、そのまま食べられる缶詰・パン・えいようかんが対応できます。火も水も使わずに食べられるものを最低1日分は用意しておきましょう。
Q. 非常食の入れ替え時に捨てるのがもったいない
ローリングストック法なら、賞味期限が近い非常食を普段の食事で食べて消費します。フードバンクに寄付するという選択肢もあります。食品ロスを減らしながら備蓄を続けられます。
Q. ペットの非常食も必要?
はい。ペットフードは災害時に入手困難になることが多いため、ペット用のフードも最低3日分は備蓄しておきましょう。水もペットの分を追加で用意してください。
非常食の試食会のすすめ
備蓄した非常食の味を知らないままでは、災害時に「思っていた味と違った」とがっかりしかねません。家族で非常食の試食会を開くことをおすすめします。
試食会の進め方
- アルファ米を実際にお湯と水の両方で作ってみる
- レトルト食品を温めずに食べてみる(災害時を想定)
- 缶詰を開けてそのまま食べてみる
- お菓子系の非常食を子どもに食べさせてみる
- 家族全員で「おいしかったもの」「口に合わなかったもの」を共有する
キャンプやバーベキューの時に非常食を組み込むと、楽しみながら味の確認ができます。防災の日(9月1日)に試食会を行うのもよい習慣です。

まとめ
非常食選びのポイントは、保存期間・手軽さ・味・栄養バランスの4つです。アルファ米を主食に、缶詰やレトルトでおかずを、お菓子で心の栄養を、とカテゴリ別にバランスよく揃えるのが理想的です。
まずは3日分から始めて、徐々に7日分まで増やしていきましょう。ローリングストック法を取り入れれば、賞味期限切れの心配も減り、常に新鮮な備蓄を維持できます。
関連リンク:内閣府 防災情報のページ / 農林水産省 家庭備蓄ガイド / 総務省消防庁

